仕入先からの値上げ要請が重なる中で、調達部員にコスト削減交渉を任せているものの、なかなか思うような成果が上がってこないことに、焦りや不安を感じることもありますよね。一人ひとりの調達部員は一生懸命に取り組んでくれていても、調達チームとしての仕組みが整っていないと、個人の努力だけではどうしても限界が来てしまうものです。
こうした状況を打破するために必要なのは、調達部員個人のスキルに頼り切るのではなく、調達チーム全員の知恵を結集してコスト削減交渉に取り組む環境を作ることです。いつもの部内会議の進め方を少し変えるだけで、停滞していた交渉を一気に前進させるきっかけを掴むことができます。
今回は、【調達部内会議】部内会議で解決できること(コスト削減交渉編)〜「調達部員任せの交渉」を調達チーム全員で成果を出す仕組みに変える3つのステップ〜についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
【調達部内会議】部内会議で解決できること(コスト削減交渉編)〜「調達部員任せの交渉」を調達チーム全員で成果を出す仕組みに変える3つのステップ〜

ステップ① 部内会議の事前準備
【部内会議で話し合うテーマ(例)】
「今、誰がどこで立ち止まっていて、どんな課題について話し合うのか」について、事前準備の段階で具体化しておくことが、部内会議を形骸化させないための重要な土台となります。
このように、あらかじめコスト削減交渉の課題を可視化しておくことで、調達部員は「自分一人で抱え込まなくていいんだ」という安心感を持つことができます。調達マネジャーが調達部員が日々向き合っている困りごとに目を向け、調達チーム全員で知恵を出し合うための土壌を整えておくことが、コスト削減交渉を前進させるための確実な一歩となります。
ステップ② 部内会議の進行
【進行のイメージ(例)「原材料価格が下落傾向のときのコスト削減交渉」】

調達部員Aさん
主要な原材料の市況が下落に転じていますが、仕入先へのコスト削減交渉をどのタイミングで切り出し、どのようなデータを提示するのが最も説得力を持たせられるでしょうか?
まずは公表されている指標(相場)と、私たちの購入価格の推移を比較した資料を作成しましょう。Bさんは、以前のコスト削減交渉で、価格改定のルール化を提案していましたよね?

調達マネジャー

調達部員Bさん
はい。前回の仕入先との交渉の時には、市況が一定割合以上変動した際は、四半期ごとに価格を見直すという形で合意していました。その合意に基づき、直近3ヶ月の下落実績を具体的に提示したことで、スムーズに合意できました。
事前に合意したルールと確定した下落実績をセットで提示するということですね。さっそく直近の指標データを整理し、次回のコスト削減交渉に向けた根拠資料を作成してみます。

調達部員Aさん
ステップ③ 議事録の作成
【議事録のまとめ方(例)「原材料価格の下落に伴うコスト削減交渉」】
決定した交渉方針:
市況の下落実績に基づいた「四半期ごとの価格改定ルール」を提案してコスト削減交渉を行う。
準備する根拠資料:
公表指標(相場)の直近3ヶ月の推移グラフ、および自社の購入単価との比較表。
具体的なアクション:
調達部員Aさんは、調達部員Bさんの成功事例を参考に、来週までに仕入先へ提示する資料案を作成し、調達マネジャーの確認を受ける。
実施期限:
今月20日までに仕入先との打ち合わせを設定し、次期からの新単価適用に向けたコスト削減交渉を開始する。
このように、会議の結論を具体的なタスクとして議事録に落とし込むことで、部内会議で出た知恵が仕入先とのコスト削減交渉の場で活用されていきます。
まとめ
調達部員に「仕入先とのコスト削減交渉での困りごと」を話してもらうことから始めてみませんか?
【無料相談】部内会議での「仕入先とのコスト削減交渉の話し合い方」について、一度お話ししてみませんか?
部内会議のあり方を見直し、調達部員から自発的なアイデアを引き出すことについて、調達マネジャーお一人で取り組むには根気のいる作業です。「どこから手をつければよいのか」「今のやり方で本当に調達チームの意識が変わるのか」と、不安を感じることもあるかもしれません。お気軽にお問い合わせください。
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