- 部下からの相談を受けて、対応を判断して指示を出すことがあるが・・・。
- たびたび判断に迷う時があり、困ることがあって・・・。
- 調達マネジャーとしてどのような考え方を持つ必要があるのか教えてほしい!
このような悩みをお持ちの調達・購買マネジャーの方へ。
「先の見通しを考えないと・・・。」「取引先の事情にも配慮しなきゃ・・・。」「関係部門の要望にも応えなきゃ・・・。」と考えれば考えるほど、どう判断したらいいかわからず頭が痛いですよね。
私も調達マネジャーの経験があるのでお気持ちがよくわかります。私の場合、ある取引先の事例をきっかけに判断基準を持つことの大切さを実感して、それ以来自分の中に「ブレない軸」を持って決断することができるようになりました。
今回は、【調達・購買】調達マネジャーとして大切にしていた考え方とは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
【調達・購買】調達マネジャーとして大切にしていた考え方とは?
ある取引先との取引再開について判断に悩むことに・・・
調達マネジャーをしていたときの事例をご紹介します。
ある取引先から取引再開の要望を受けていました。その取引先は、ある事情で突然商品を納入することができなくなりました。その時は、別の取引先に依頼をして代わり納入していただくように対応することにしましたが、突然のことで苦労しました。
その取引先から取引再開の要望を受けましたがお断りしていました。その後、上司から「その取引先には昔からお世話になっているから取引を再開したらどうか」という話がありましたが、それでも再開はできないと上司にも伝えて上司も渋々了承しました。
私が取引再開しなかった理由には、ある判断基準がありました。
ということでした。
その取引先の事情で商品の品質が低下してお客様から苦情を受けていました。再三にわたって改善するように要請しましたが、対応することができず取引中止せざるを得ない状況になりました。
「そのときは対応できなかったけど、今はできるようになったので再開させてほしい」という要望を受けるということは、今後、都合がわるくなったら納入できなくなることがあるということでもあります。そうなってしまっては、またお客様にご迷惑をおかけしてしまうことになります。
その判断基準を理由に、たとえ上司からの指示であっても、取引再開はできないという判断をしたのです。
では、どのようにしてブレない軸を持てばいいのでしょうか。ポイントは3つです。
1つ目は、法令遵守です。
例えば、下請法で「取引先が了承しているから大丈夫」などと、自社の都合で解釈しないことです。調達マネジャーさんが取引している会社はいかがでしょうか。
2つ目は、自社の調達方針です。
会社のホームページなどで掲載されている調達部門が増えていきました。ホームページで掲げている以上、その方針に沿って取引できるかどうかは、とても重要な判断基準です。今一度、確認してみましょう。
3つ目は、自分の仕事観です。
例えば、以下のとおりです。
- 信頼関係は仕事をしていくことで築いていくもの。
- 仕事相手は自分との合わせ鏡。相手に求めたいことはまず自分自身が行動で示そう。
- 後工程はお客様。関わる人が仕事をしやすいようにひと手間かけよう。
仕事観というと堅苦しい感じがしますが、調達マネジャーさんが日頃から大切にしている考え方、取り組む姿勢などを振り返ってみてください。おすすめは、1つ印象に残っている仕事を思い出して、どんなことを大切にしながら対応してきたのかを振り返ることです。ぜひ、試しにやってみてください。その仕事観の中にブレない軸の基準のヒントが見つかるはずです。
まとめ
- 会社や人によって判断や対応をコロコロ変えていると、後々仕事がしづらくなるので注意が必要
- ブレない軸を持つことで明確な判断基準があれば、おのず答えが見つかる
- ブレない軸は、「法蓮遵守」「自社の調達方針」「自分の仕事観」で持つ
調達マネジャーさんにとっての「ブレない軸」は、どのようなものになりそうでしょうか?いきなり見つけられなくも大丈夫です。これなら自分自身にとっても仕事の関係者にとっても納得できるものを見つけていってくださいね!
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