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【調達人材育成】調達マネジャーが調達部員を指導するときに「ストーリー性」を取り入れるべき理由とは?

【調達人材育成】調達マネジャーが調達部員を指導するときに「ストーリー性」を取り入れるべき理由とは?
  •  「調達部員に指示を出すと細かな抜けや漏れが何度も発生し、そのたびにフォローすることが負担になっている・・・。」
  •  「調達部員に指示を出した直後は「わかりました」と納得した様子を見せているにもかかわらず、実際には指示内容と異なる対応が続き、指示通りに実行できない原因がわからない・・・。」
  • 「調達マネジャーとして、どのような教え方をすれば調達部員が指示どおりに実行できるのか、具体的な指導方法がわからず手詰まりになっている・・・。」 

 

調達部員へ指示を出しても、なかなか思い描いた通りに対応してもらえず、調達部員のフォローに頭を抱えている調達マネジャーの方へ。


指示を出したその場では納得している様子に安心して、いざ任せたものの・・・。指示とは異なる対応が続き、なぜ教えた通りに実行できないのかと戸惑うこともありますよね。

 

今回のブログでは、こうした指導上の迷いを解決し、調達部員が指示された調達業務を一人で最後までやり遂げられるようになるための「ストーリー性」を活かした指導の仕組みについて取り上げます。調達部員の行動に、「ストーリー性」が影響する理由についてチェックしていただければと思います。


今回は、【調達人材育成】調達マネジャーが調達部員を指導するときに「ストーリー性」を取り入れるべき理由とは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。



【調達人材育成】調達マネジャーが調達部員を指導するときに「ストーリー性」を取り入れるべき理由とは?





理由① 指示を出すだけではイメージがつかみにくいから

1つ目の理由は、言葉だけで指示を伝えても、調達部員は具体的な作業のイメージをつかめないからです。心理学の「メラビアンの法則」では、以下のとおりとなっています。

 

【メラビアンの法則における情報の伝わり方】

  • 言語情報(話の内容):7%
  • 聴覚情報(声のトーンや速さ):38%
  • 視覚情報(表情や身振り):55%

つまり、言葉による指示は情報のわずか7%にすぎません。調達マネジャーが調達部員に指示を出す際、言葉だけで伝えようとすると、肝心なイメージが十分に共有されないのです。


調達マネジャーが調達部員に対して、仕入先との価格交渉を指示する場面における悪い例と良い例で確認してみましょう。

【調達部員への指示の出し方(例)】
  • 言葉だけの指示(イメージがつかみにくい)
    「来週の仕入先との価格交渉、しっかり準備して進めておいて」

  • 視覚・聴覚情報を活用した指示(イメージが明確になる)
    「来週の価格交渉では、この過去の交渉記録の数値を使ってください」(視覚情報:資料を見せる)
    「まずは仕入先の営業担当者の提示額を受け止めてから、ゆっくりと低めのトーンでこちらの希望を伝えましょう」(聴覚情報:声のトーンを変える)
    「この資料の3ページ目にある単価の推移を指差しながら、根拠を示して説明してください」(視覚情報:資料の箇所を指差す)」
このように、調達マネジャーが指示を出す際は、単に言葉で伝えるだけでなく、資料や身振り(視覚情報)と声のトーン(聴覚情報)を組み合わせることが重要です。そうすることで、調達部員は具体的な作業イメージを掴むことができ、指示通りの実行へつなげられるようになります。

 

 

理由② 調達業務マニュアルですべてを伝えることができないから

2つ目の理由は、いくら詳細に書かれた調達業務マニュアルであっても、そのすべてを文字情報だけで調達部員に伝えることはできないからです。

調達業務マニュアルには書かれていない「行間の意図」や「特有の注意点」が存在します。こうした記載のない細かい判断基準や仕入先との関係性を踏まえた配慮は、言葉や文字だけで伝えるには限界があります。そのため、調達マネジャーが補足して教える必要があります。

【調達業務マニュアルの記載から漏れがちな内容の例】
  • 過去の仕入先とのトラブルによる注意点
  • 形式的な手順の裏にある、特定の仕入先に対する配慮すべきマナー
  • 書類上では判断できない、優先順位のつけ方や緊急時の対応

これらは、日々の調達業務の中で調達マネジャーが具体的に補足し続けなければ、調達部員は一人で完遂することができません。

 

 

調達マネジャーが、新規仕入先との契約書類作成を指示する場面で確認してみましょう。


【調達部員への指示の出し方(例)】

  • 調達業務マニュアルを渡すだけの指示(不十分)

「この契約書の作成は、調達業務マニュアルの第4章に従って作成しておいて」

  • 調達マニュアルに書かれていない意図を伝える指示(補足がある場合)

「調達業務マニュアルの第4章の手順で作成してほしい。ただし、今回の仕入先の営業担当者は丁寧な対応を好むから、契約内容だけでなく、送付状には先月の納期遵守に対する感謝の言葉を一言添えて送るようにしてください」

 

このように、調達業務マニュアルにある手順に加えて、その場の状況に応じた注意点についても補足して伝えることで、 途中で戸惑うことなく進められるようになります。


理由③ 事前にシュミレーションしないと途中でつまづきやすくなるから

3つ目の理由は、調達業務の開始から終了までの流れを頭の中でストーリーとして整理できていないと、途中でつまづきやすくなるからです。

調達部員がつまづくことが続くのは、次に何が起きるか、どう対処すべきかという一連の流れが描けていないためです。調達マネジャーは、調達業務を単なる手順の羅列ではなく、始まりから終わりまでの一貫したストーリーとして説明することで、事前にシュミレーションできるように指示することが重要です。
 

【調達業務をストーリーにするための考え方】

  • 開始地点の確認: 何がきっかけで調達業務が始まり、最初に何をすべきか。
  • 中盤の予測: 作業を進める中で、どのタイミングで仕入先や関係部署とのやり取りが発生し、どのような問題が起こりうるか。
  • 終了までの見通し: 最終的にどのような状態になれば、その調達業務を完了と言えるのか。

このように、一連の流れを物語のように整理して共有することで、途中で予測外のことが起きても焦らずに対処できるようになります。

 

 

調達マネジャーが、特定の部品の納期調整を指示する場面について確認してみましょう。

 

【調達部員への指示の出し方(例)】

  • ストーリーを共有しない指示(不十分)

「この部品の納期が遅れているから、仕入先に電話して納期を早めるよう交渉しておいて」

 

  • ストーリーを共有する指示(シュミレーションを促す場合)

「今回の部品は納期が厳しいため、まずは仕入先の営業担当者に今の状況を確認してください。もし『希望する納期には間に合わない』と言われたら、代替案として『一部の数量だけでも先に分納してもらうことは可能か』と伝えてください。その回答をもとに、生産計画への影響を調整し、最終的な納品日を確定させるところまで進めてください。」

 

このように、調達業務開始から完了までのストーリーを事前にシュミレーションできるように指示することで、調達部員は迷うことなく調達業務を進められるようになります


まとめ

  • 理由① 言語情報だけではイメージがつかみにくいので、言語情報だけでなく視覚情報や聴覚情報を活用して指示を出すことが必要があるため。
  • 理由② 調達業務マニュアルですべてを伝えることができないので、個別の状況に応じた注意点等についても補足で伝える必要があるため。
  • 理由③ 事前にシュミレーションしないと途中でつまづきやすくなるので、調達業務の流れをストーリーにして説明する必要があるため。


調達業務マニュアルにない個別の注意点等について、合わせて伝えてみることから始めてみませんか?

まずは、調達業務マニュアルに書くことが難しい個別の注意点等について、調達業務に合わせて伝えてみることから始めてみませんか。そうした丁寧な補足説明が、調達部員の迷いを減らし、確実な行動へとつながります。日々の調達業務の中で、できることから少しずつ取り組んでみてくださいね。



【無料相談】調達業務マニュアルにはない細やかな伝え方や、ストーリーを用いた指示の出し方について詳しく相談してみませんか?


調達業務マニュアルだけでは伝えきれない細やかな指示や、調達部員に伝わりやすいストーリーの作り方を、日々の忙しい中で一人で考えるのは難しいと感じることもあるかもしれません。

応援のチカラ「調達人材育成コンサルティング」では、調達部員の指導方法や育成方法についてのサポートを行っています。調達部員一人ひとりに合わせた伝え方や、調達マネジャーの想いが届く丁寧な育成方法を一緒に整理してみませんか。少しでも気になった方は、無料相談を活用してみてくださいね。

 

 

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