「何度もミスを繰り返す部下をどう指導したらいいか困っている・・・。」
「最近、部下のやる気がなくなってきている気がして心配だ・・・。」
もっと、部下がイキイキと仕事をできるようにサポートしたい!と考えているマネジャーの方へ。
もしかしたら、部下にしている”質問”が原因かもしれません。
今回は、部下のやる気をなくす質問とやる気にさせる質問の違いとは?についてお伝えします。
普段、部下にどちらの質問をすることが多いかチェックしながらご覧になってみてください。
部下のやる気をなくす質問とやる気にさせる質問の違いとは?
1、やる気をなくす質問2つ
① 過去質問(やる気をなくす)
過去質問とは、過去の起こったこと、行ったことについての質問です。
(例)
- 「なぜ、できなかったの?」
- 「どうして、失敗したの?」
できなかったことに対して質問されると、ついできない理由(言い訳)を考えてしまうものです。当然、後向きになりますのでやる気が下がりますよね。
否定質問とは、ものごとの否定的な部分に焦点をあてて、否定的な言葉を使って問いただす質問です。
(例)
- 「なぜ、できないの?」
- 「どうして、やらないの?」
- 「この仕事のダメな点はどこだと思う?」
同じミスを繰り返す部下に対して、つい否定質問をしてしまっていないでしょうか?否定質問は原因追及になりやすく、過去質問と同じようにできない理由(言い訳)を考えてしまい、やる気も下がってしまいます。
2、やる気にさせる質問2つ
① 未来質問(やる気にさせる)
未来質問とは、未来に焦点を当てて行う質問です。
(例)
- 「これからどうしたら良いと思う?」
- 「なにがあったらできるようになるかな?」
- 「できるようになるためには必要なことはどんなことかな?」
「何かがあればできる」のかについて焦点を当てる未来に対しての質問です。「できなかった」過去のことではなく、「これからできるようになる」ための未来に向けた質問であれば、前向きに考えることができるので、やる気が高まりますよね。
② 肯定質問(やる気にさせる)
肯定質問とは、ものごとの肯定的な側面に焦点を当てて、否定の言葉が入らない質問です。
(例)
- 「いつからできる?」
- 「次回からどんなことをする?」
- 「この仕事の良い点はどこだと思う?」
肯定質問によって、「私はこれから~します」「~することで良い点は~です」と自分で宣言することで、前向きに取り組めるようになるのでやる気にさせることができます。
企業研修の最後に、「今回の研修で学んだことをどのように実務で活かしていきますか?」という質問をして宣言していただく機会を設けるようにしています。肯定質問を活用して受講される皆様に前向きに実践していただけるよう後押ししています。
3、オープンクエスチョンを活用して未来質問・肯定質問を実践する
では、未来質問、肯定質問がやる気にさせる質問であることを理解していただけましたら、実践するためのポイントとして、オープンクエスチョンについて見ていきましょう。
オープンクエスチョン(拡大質問)とは、「はい」「いいえ」で答えられない質問のことです。反対の質問が、クローズドクエスチョン(特定質問)で、「はい」「いいえ」で答えられる質問になります。
ここでは、オープンクエスチョン(拡大質問)を中心にお伝えしていきます。
5W2Hとは、以下の質問です。
- Who(誰が)やりますか。
- What(なにを)しますか。
- When(いつまでに)やりますか。
- Where(どこで)しますか。
- Why(なぜ)しますか。
- How much(いくらで)しますか。
- How many(どのくらいで)しますか。
これを部下との面談で質問しながら具体化していきます。ただし、Why(なぜ)については原因追及の質問にならないように注意が必要です。その仕事をすることで得られるプラス面(どんないいことがあるか?)について質問していきましょう。
- 部下のやる気をなくす質問は、「過去質問」「否定質問」
- 部下をやる気にさせる質問は、「未来質問」「肯定質問」
- 質問する時は、5W2Hで始まるオープンクエスチョンを活用する
質問の選択肢を「未来質問」「肯定質問」に変えて、部下のやる気を高めて成長を促すことができるマネジャーになっていきましょう!
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