「部下に合わせて指導していきたいけど、どう指導したらいいかわからない・・・。」
「部下育成に力を入れていきたいけど、なにから始めたらいいかわからない・・・。」
いきなり部下を一人一人個別に把握して指導しようと思っていても、なかなか難しいですよね。
今回は、「部下の特性に合わせた指導ができるようになりたい!」とお考えのマネジャーの方に、「やる気×能力」マトリクスをご紹介した上で、部下育成に欠かせないタイプ別対処法についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
部下育成に欠かせないタイプ別対処法とは?
「やる気×能力」マトリクスとは、「やる気」と「能力」の2つの軸に分け、4つに分類して部下のタイプを把握するというものです。
分類した4つのタイプごとにそれぞれの対処法について見ていきましょう。
人材育成の目指すべきはこのタイプです。細かい指導するというよりも仕事を委任していくことがポイントです。むしろ細かい指導や口出しすることでやる気を下げないように気をつけたいタイプです。
やる気はあるが能力は低いタイプ(新人・若手タイプ)
新入社員や若手社員などに多くいるタイプです。適切な能力を身につけられるようにマネジャーが指導する必要があります。
(例)
- ティーチング(業務の基礎知識を教える)
- トレーニング(手本を見せてやらせてみる)
- コーチング(質問しながら、やるべきこと具体化して行動を促す)
- 目標管理(必要な能力を身につけるための目標設定を行い、プロセスに関わっていく)
能力はあるがやる気は低い(ベテランタイプ)
勤続年数が長いベテラン社員に多くいるタイプです。能力があるためプライドが高く、マネジャーの指導を聞き入れてもらえにくい一面もありますので、じっくりと面談などを行い、本人の意向や希望を聞きながら、動機づけしていくことがポイントです。
(例)
- 1on1ミーティングを行い、本人の希望を聞きながら仕事を任せていく
- 会社や所属部署に関する悩みや不満などがあればじっくりと聴き、必要に応じてフォロー・バックアップを行う
- 後輩指導を任せるなど、本人の能力を発揮して活躍できる機会を用意する
仕事でパフォーマンスを発揮できていない状態です。本人の自主性に任せることは難しいため、一定レベルに達するまでマネジャーが指示・命令をすることがポイントです。能力を身につけていく中で、仕事に対しての興味・関心が高まっていくこともあるので、能力を高めることを優先して対処していきましょう。
(例)
- 簡単な業務から順を追って仕事をさせていく
- できたことを褒めて、「他の仕事もやってみようかな」というやる気を引き出す
- 面倒見の良い部下を指導役に抜擢して、「仕事の面白さや楽しさ」を伝えていく
- 「やる気×能力」マトリクスは、「やる気・能力ともに高い」(リーダータイプ)、「やる気はあるが能力は低い」(新人・若手タイプ)、「能力はあるがやる気は低い」(ベテランタイプ)、「やる気・能力ともに低い」(問題タイプ)の4つに区分される。
- 「やる気・能力ともに高いタイプ」は委任する。「やる気はあるが能力は低いタイプ」は指導する。「能力はあるがやる気は低いタイプ」は動機づけする。「やる気・能力ともに低いタイプ」は指示・命令する。
部下の育成でどこから手をつけていいかわからない場合、まずは「やる気×能力」マトリクスに当てはめてみましょう。今、対処していることと合っているかどうか確認していくと、おのずとやるべきことが見えてきますよ。
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