特徴① 部下との人間関係ができている
1つ目の特徴は、部下との人間関係ができていることです。
部下を指導する際、部下とコミュニケーションを取りますが、いつでも部下とコミュニケーションが取れる関係になっている必要があります。「今でもメンバーとはコミュニケーションが取れているから大丈夫」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ポイントは、部下との間で、マネジャーの指導を受け入れる関係ができていることです。指導しても部下が聴く耳を持っていなければ効果が出ませんよね。部下育成がうまくいっているマネジャーは、「困ったことがあれば、マネジャーの指導を受けたい!」と思えるようにな関係をつくっています。
【関連ブログ】部下が進んで相談したくなる「コミュニケーションコストが低いマネジャー」の特徴とは?
特徴② 計画的に育成している
2つ目は、計画的に育成していることです。
部下育成がうまくいっているマネジャーは計画性を大事にしています。計画性とは、「いつまでにどうなってほしいのか」という目標を設定して、そのために必要な内容(指導すべき知識やスキル、教育係の選定、外部研修の受講)を検討して計画をつくります。
もちろん、状況の変化や部下の成長具合によって当初の計画通りに進まないこともありますが、育成する部下に合わせて修正していくことができているので、任せきりにすることがありません。
部下の方としても育成計画があることで安心して取り組むことができるというプラス面もあります。先が見えない中で「早く迷惑がかからないようにしなきゃ」と思いながら仕事を覚えていくのはプレッシャーがかかりますよね。
【関連ブログ】忙しいプレイングマネジャーでも30分でできる!部下育成のステップ3つとは?
特徴③ 指導する前の動機づけができている
3つ目は、 指導する前の動機づけができていることです。
部下育成がうまくいっているマネジャーはいきなり指導をしません。動機づけとセットで指導することを大切にしています。育成するということは、知識であれ、スキルであれ、できるようになるためになんらかのチャレンジをする必要があります。
部下に前向きな気持ちでチャレンジできるように動機づけすることができると、部下は「なにかあればマネジャーがついているから大丈夫!」という安心感をもって取り組むことができます。
【関連ブログ】部下を前向きにチャレンジさせるためのポイント3つ
部下を前向きにチャレンジさせるためのポイント3つ
部下がレベルアップするために必要な課題はわかっている…。でも、どうやって部下に伝えたらいいかわからない…。部下が前向きに課題へ取り組めるように動機づけできるようになりたい!このような悩みを抱えているマネジャーの方へ。 部下が後向きな気持ち...
特徴④ 手取り足取り教えずに任せる
4つ目は、手取り足取り教えずに任せることです。
もしかしたら、「指導する=教える」というイメージをお持ちの新任マネジャーの方もいらっしゃるかもしれませんね。部下育成がうまくいっているマネジャーは、「教える」と「任せる」をうまく使い分けることができています。
育成のゴールは、育成対象(階層、年齢、キャリア、テーマなど)にもよりますが、共通するものが1つあります。それは、部下が自ら考えて行動できるようになること、つまり自立型人材になることです。
そのためには、部下が自ら考えて行動する機会をつくる必要があります。もちろん、任せて失敗することもあります。それを含めて自立に向けて経験を積ませることを大切にしています。
【関連ブログ】指示待ち部下を自立させる3つのステップとは?
指示待ち部下を自立させる3つのステップとは?
自分で考えて行動することが苦手な部下がいる・・・。周りに教えてくれる先輩がいないと固まってしまう・・・。指示待ち部下が自分で考えて行動できるようにさせたい!このような悩みをお持ちのマネジャーの方へ。指示待ち部下とどう接したら自立させること...
特徴⑤ 部下をよく観察して適切にフォローしている
5つ目は、部下をよく観察して適切にフォローしていることです。
特徴の4つ目で「任せる」というお話しをしましたが、部下育成がうまくいっているマネジャーは「任せきり」にはしません。任せた後も部下をよく観察しています。
- 「今、部下がどんな状況なのか」
- 「どんな課題と向き合っているのか」
- 「壁にぶつかっていないか」
- 「モチベーションが下がっていないか」
といったことを観察していて、部下からいつ相談を受けても対応できるように「指導方法」「課題解決方法」「モチベーション対応」といったフォローアップについて準備できています。
【関連ブログ】部下を指導する前に、まず観察してほしい理由3つ
部下を指導する前に、まず観察してほしい理由3つ
部下を指導するときにどういう点に気をつけたらいいかわからない・・・。最近、部下との接点が少なくなって、何を考えているかわからないときがある・・・。部下一人一人に合った指導ができるようになりたい!このような悩みをお持ちのマネジャーの方へ。 ...
まとめ
- 部下育成がうまくいっているマネジャーの特徴① 部下との人間関係ができている
- 部下育成がうまくいっているマネジャーの特徴② 計画的に育成している
- 部下育成がうまくいっているマネジャーの特徴③ 指導する前の動機づけができている
- 部下育成がうまくいっているマネジャーの特徴④ 手取り足取り教えずに任せる
- 部下育成がうまくいっているマネジャーの特徴⑤ 部下をよく観察して適切にフォローしている
今回ご紹介した特徴5つを裏返すと、うまくいっていないマネジャーの特徴が見えてきます。
- 部下との人間関係がうまくいっていない
- 手が空いたときに部下から質問があれば指導している
- 動機づけについては本人任せにしている
- できていない点を途中でチェックして注意している
- 部下に対して関心がなく、起こったトラブルや問題をフォローするのが億劫になっている
この5つの特徴のマネジャーの元で仕事をする部下を想像してみてください。
「これなら、うまくいかないもの仕方ないな・・・。」と感じると思います。(笑)
新任マネジャーの方、ご紹介した5つの特徴を参考にして、部下の育成に取り組んでみてくださいね!
新型コロナウイルスの影響が続く中、人事部が積極的に従業員のモチベーション向上に関わり、従業員満足度の向上につなげていきたいとお考えの人事部様、研修担当者様向けに「部下のモチベーション向上」研修に関するご相談を無料でお受けしています。
お気軽にお問い合わせください。
↓
ご予約・お問い合わせ