- 調達・購買部門のスキルマップをつくりたいと思っているが・・・。
- 調達部員に必要なスキルの洗い出しが進まなくて・・・。
- 調達・購買マネジャーがスキルマップをつくるためにすべきことを教えてほしい!
このような悩みをお持ちの調達・購買部門長・マネジャーの方へ。調達・購買部門の組織力強化、部員の底上げを進めていくためには、必要なスキルの洗い出しが大事だとわかっていても、どんなふうにリストアップすればいいか悩みますよね。
そんなときは、スキルの洗い出す方法をチェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。
今回は、調達・購買マネジャーが調達部員に必要なスキルを洗い出すためにすべきことは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
調達・購買マネジャーが調達部員に必要なスキルを洗い出すためにすべきことは?
自分の経験を振り返る
1つ目は、ご自身の経験を振り返ることです。
ご自身が調達・購買担当者になって間もない頃、どんなことを学び、どんなことを経験して、任された仕事ができるようになったのかを振り返ります。例えば以下のとおりです。
経験の振り返り(例)
- 業務内容(見積依頼、取引先との購入条件の交渉、納期調整、品質トラブル等の対応、取引先管理、関係部門からの要望への対応、社内稟議書作成など)
- 知識・資格・技能(下請法の知識、製品知識、コストダウン手法、社内稟議書の書き方など)
- ビジネススキル(調整・交渉力、関係者を巻き込む力、決めたことをやり抜く力、問題解決力、文書作成力など)
- 仕事の実績(コストダウン〇〇%という目標を達成するために取引先と交渉して目標達成したという実績)
ご自身の経験を振り返るという視点を持つことで、調達部員に必要なスキルが浮かび上がってきます。
2つ目は、部下の仕事を振り返ることです。
部下の仕事を振り返ることで調達部員に必要なスキルを見極めます。
ポイントは、
ことです。
部下に任せた仕事ができるようになるまでにどのようなプロセスが必要だったのかを振り返ることで必要なスキルが見えてきます。例えば以下のとおりです。
- 任せた業務(担当取引先とのコストダウン交渉)
- できるようになるまでに指導したこと(交渉に必要な資料作成、交渉ストーリー、トラブルへの対応、交渉後のフォローなど)
- 任せ方(最初は手本を示し、資料作成から任せ、最後は交渉に付き添って口を出さずに見守った)
- かかった時間(任せられるようになるまでに1年間かかった)
例のように、「何を指導して」「どのように任せ」「できるようになるまでどの程度時間が必要なのか」を振り返ることで、必要なスキルが浮かび上がってきます。
3つ目は、洗い出したスキルの優先順位づけをすることです。
もちろん、洗い出したすべてのスキルを身につけられるようになることが理想ではありますが、これは外せないというスキルから優先的に身につけてもらいたいですよね。そのためには優先順位づけが必要です。例えば以下のとおりです。
- 下請法の知識習得(理由:取引先の関連会社で下請法違反があり、改めてコンプライアンスを徹底すべき必要があるため)
- 取引先との交渉スキル(理由:取引先からの値上げ要請に対しての対応が後手に回っていて、底上げは急務のため)
- 関係部門との調整スキル(理由:今後、調達・購買部門主導でコストダウン活動を進めていくために必要なため)
ポイントは、「緊急・重要なスキル」と「緊急でない重要なスキル」をセットでリストアップすることです。
例でいきますと、1番目と2番目は「緊急・重要なスキル」となり、3番目は、「緊急でない重要なスキル」になります。目先の問題に対応するためのスキル習得も必要ですが、長期的な視点で必要なスキルを習得するための機会を用意しておかなければ、調達・購買部門の組織力が上がっていきません。ぜひリストアップしておきましょう。
まとめ
- 自分の経験を振り返る
- 部下の仕事を振り返る
- 洗い出したスキルの優先順位づけをする
スキルの洗い出しは、調達・購買業務に当てはめてみることが重要です。スキルありきで考えてしまいますと、実際の業務に合わないものをリストアップしてしまうこともあります。ぜひ一度、ご自身と部下の仕事を振り返ってみてくださいね!
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