- そろそろ来年度の調達・購買部門の教育計画をつくり始めなきゃ・・・。
- 今年度は計画どおりに実行できなかったので見直しをしたい・・・。
- 調達・購買部門の教育計画見直しのポイントについて教えてほしい!
調達・購買部門の教育計画についてお悩みの調達・購買部門長・マネジャーの方へ。せっかく教育計画を立てたものの計画どおりに実行できなければ、計画の見直しを検討しなければならないですよね。
実行可能な教育計画づくりを行う際、事前に確認しておいてほしいことがありますよとお伝えしています。
今回は、調達・購買部門の教育計画を見直す上で押さえておきたいポイントとは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
調達・購買部門の教育計画を見直す上で押さえておきたいポイントとは?
これまでの教育実績を振り返る
まず、これまでの教育実績を振り返ることです。
教育計画を見直すということは、「どこを見直す必要があるのか」を検討しなければいけません。そのためにはこれまで行ってきた教育内容を振り返る必要があります。振り返りのポイントは、「年間」「個人」「テーマ」に分けて分類することです。例えば以下のとおりです。
年間の振り返り(例)
- 教育訓練名「取引先管理研修(リスクマネジメント研修)」
- 対象者(部員全員)
- 受講予定人数10人(受講人数は8人、2人欠席)
- 開催概要(6時間×1回、〇月〇日に外部講師を招待して自社会議室で実施)
以上のような形で、実施した教育内容を年間で振り返ります。
- 入社年月日(〇〇年4月)
- 調達部門への配属期間(新卒入社後配属されて1年目)
- 実施した教育内容(下請法に関する外部セミナーを〇月に受講)
- 調達業務に関連する知識(下請法など)
- 調達業務に関連するスキル(取引先との交渉スキルなど)
- ビジネススキルに関連するスキル(人事部主催の中堅社員向けファシリテーション研修を受講したなど)
来期の教育計画に盛り込みたい教育テーマをリストアップする
次に、来期の教育計画に盛り込みたい教育テーマをリストアップします。
ポイントは、「継続して盛り込みたい教育テーマ」と「新規で盛り込みたい教育テーマ」をそれぞれリストアップすることです。例えば以下のとおりです。
- 配属一年目の調達部員は、下請法の教育が引き続き必要
- 調達・購買部門全体では、取引先との交渉力を強化する教育が引き続き必要
- 管理職・リーダーには、育成・指導力の強化が必要なため、部下・後輩指導者研修を実施したい
- 若手調達部員には、関係部門との調整力の強化が必要なため、部門間コミュニケーション研修を実施したい
最後に、人事部主催の研修についても確認しておきましょう。人事部主催の研修には主に「階層別研修」と「テーマ別研修」があります。例えば以下のとおりです。
- 新入社員研修
- 若手社員研修
- 中堅社員研修
- リーダー研修
- 管理職研修
入社年度や役職などを基準に受講対象者を決める研修です。
テーマ別研修(例)
- コミュニケーション研修
- チームビルティング研修
- 問題解決研修
テーマ別研修では、人事部が必要だと決定したテーマで実施するものです。各部門にアンケートを取ってニーズの多いテーマを選ぶこともあります。
もし、教育計画づくりの段階で来年度の研修予定がわかるようでしたら、あらかじめ予定に組み込んでおきます。そのとき対象部員の受講目的について明確にしておくことがポイントです。なぜなら、調達部員の教育につながる形で受講させることができれば、より研修効果の高い受講をさせることができるからです。例えば、以下のとおりです。
- 受講対象(調達部門のリーダー)
- 受講目的(関係部門との間で抱えている問題やトラブルを解決すべく、ヒントを得るための受講とする)
教育計画づくりの段階では決まっていないようでしたら、人事部に声をかけておきテーマが決まった時点で計画に追加しておきましょう。
まとめ
- これまでの教育実績を振り返る
- 来期の教育計画に盛り込みたい教育テーマをリストアップする
- 人事部主催の研修は受講目的を明確にする
教育計画づくりの見直しをするときにこれまでの教育実績を振り返ることで、「継続して教育すべきこと」と「新たに教育すべきこと」が見えてきます。人事部主催の研修についても、「人事部が決めることだから」と切り離して考えず、情報収集しながら調達部員の教育にどう活かしていくかという視点を持っておくと、有意義な研修になると思います。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
調達・購買部門の部門長様・調達マネジャー様向けに「調達・購買部門の人材育成」に関するご相談を無料でお受けしています。
お気軽にお問い合わせください。
↓
お問い合わせフォーム