「部下を指導するときにどこに注目すればいいのかな?」
「部下の仕事ぶりをよく観て指導できるようになりたい!」
と感じている調達マネジャーの方。今回は、中日ドラゴンズ元監督落合博満さんの著書「コーチング」から抜粋してお伝えしていきます。
落合博満さんは、著書や番組で部下を指導するときに役立つお話をされていますので、ご紹介していきたいと思います。
ポイントは、「部下をよく〇〇こと」です。
それでは、「部下を指導するときに大切なことは?」についてお伝えしていきますね。
【ポイント1】 コーチの仕事は教えることではなく見ていること
「その選手には、その選手なりの良い部分がある。だから指導者は、その良い部分は何かを見極めて頭の中に叩き込んでおけばいい。そのためには、何が良くて何が悪いのかを分析する能力がなければならない。見ているだけでいいと言ったが、ただ単に眺めているだけでは答えは出せない。」
【ポイント2】 選手から質問されたときに自分なりの答えを用意しておく
「例えば、ある選手のスイングを見るなら、全体的なバランスを観察し、「この部分が良いから、この選手は打てる。反対にこの部分が悪いから、今は伸び悩んでいる」ということを理解しておく。そして、良いところ、悪いところについて、自分の中である程度答えを出せるようにしておけば、その選手が「わからないから、教えてください」と言ってきた時に、事細かに説明してやれる。それができるかできないかが良いコーチ、悪いコーチの基準だと思えるのだ。」
【ポイント3】 選手が勝手に育つまで指導者はひたすら我慢すべき
「見ているだけが理想のコーチングと書いたが、この見ているだけというのは、見ている側も本当はつらい。さっさとアドバイスしてしまったほうがよほど楽だ。「ここにさえ気がついてくれれば・・・。」とか「ここを直すのなら、こういうやり方があるのに、どうして気がついてくれないのかな」という思いがじれったさにつながっていく。」(中略)
「ある選手を指導したとき、高い数字を残す選手の打ち方を真似してやるようになっていたが、「そのフォームはダメだから、こうやって構えて打て」と言うのではなく、ただひたすらバットを振らせた。最終的には真似をした選手のフォームの影も形もなくなって、自分が一番楽をして振れるフォームを自分でつかんだ」(中略)
「2時間もの間、選手はひたすらバットを振り、指導者はそれをじっと見続ける。これは選手にとっても指導者にとっても、忍耐に近いものかもしれない。なぜなら、最近の社会は教える側は教えることに、また教えられる側は教えられることに慣れすぎていると思えるからだ。教える側は画一的な方法論しか持てなくなるし、一方、教えられる側からは自ら学ぼうとする姿勢を奪い取ってしまう、と感じている。」
「コーチングとは、経験や実績を備えた指導者(上司)が、いかに選手(部下)を教育するか、という一方通行的なものではない。愛情をもって選手を育てようとする指導者と、必死になって学んで成長しようとする意欲に満ちた選手のハーモニーである。選手の「うまくなりたい」という向上心を喚起し、美しいハーモニーを奏でていくためには、まずその選手を十分に観察してやることが大切なのである。」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もし、部下を指導する際、どうやって指導したらいいか迷ったときに参考にしていただけたらと思います。
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