「部下にそろそろ一人で仕事ができるようになってほしいのにうまくいかない…。」
「部下に仕事を任せたいけど、任せられない…。」
そう考えている調達マネジャーの方。もしかしたら、部下が「教えられること」に慣れすぎてしまっているのかもしれません。
それでは、「部下育成で「ティーチング」と「コーチング」を使い分ける」についてお伝えしていきますね。
【ポイント1】「ティーチング」と「コーチング」の特徴
まず、ティーチングとコーチングの特徴について理解しておきましょう。
「ティーチングの特徴」基本的な仕事内容を指導することに向いている
(例)
・社内手続きの進め方(見積書の決済方法など)
・定型的な文書の作り方(稟議書など)
・見積り依頼
「コーチングの特徴」状況によって対処していけるようにサポートすることに向いている
(例)
・取引先との交渉
・社内の調整
・クレーム対応
ティーチングが「通常の対応」
コーチングが「イレギュラーな対応」
2つに分けてとらえてみてください。
【ポイント2】「ティーチング」のみの指導による弊害
次に「ティーチング」だけで指導を続けている弊害について理解しておきましょう。
弊害とは、「イレギュラーな出来事への対応力」が身につかないことです。
ティーチングのみで指導を受けることに慣れてしまうと、「言われたこと」には対応できるようになりますが、「言われてないこと」に対応することができなくなってしまいます。
「指示を受けないと対応できなくなる」
→「いつまでたっても一人前になれない」
→「仕事を任せらない」
という悪循環にはまってしまいます。
【ポイント3】一定のレベルに到達したら「コーチング」を活用する
対策として、基本的な仕事内容ができるようになってきたら、「コーチング」を活用していきましょう。
「コーチング」の目的は、「部下が何をすべきか自分で答えを出し、実行できるようサポートする」ことです。
「ティーチング」では、すぐに答えを渡しますが、「コーチング」では、質問しながら、自分で考えることができるようサポートしていきます。
このやり取りを繰り返していくことで、イレギュラーな状況になっても臨機応変に対応できるようになっていきます。
(例)【部下との面談】「取引先とのコストダウン交渉」
部下Aさん「課長、〇〇社がゼロ回答だったのですが、どうしましょうか?」
上司「Aさんは、どうしたらいいと思う?」
部下Aさん「うーん、これ以上の交渉は難しいと思いますが・・・。」
上司「もし、できるとすれば、どんな選択肢があるかな?」
部下Aさん「技術部門Bさんに仕様変更によるコストダウンができないか相談してみます。」
上司「了解しました。検討をお願いします。」
例では、「値下げ交渉」で不調だったため、他の選択肢について、部下が自分で考えられるようサポートしています。
まとめ
一緒に答えの出し方を考えることは、最初はじれったいと感じるかもしれません。でも、自立させるためには必要なプロセスですので、まずは部下に質問することから始めてみてくださいね。
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