- そろそろ来年度の新入社員を受け入れる準備を始めなきゃ・・・。
- 新入社員を早く一人前にして戦力化したい!
このような課題を抱えているマネジャーの方へ。
新入社員を迎える前に気をつけてほしいことがあります。
それが新入社員の「モチベーションマネジメント」です。
新入社員は、職場や仕事に慣れるまでの間、緊張感やストレスを抱えながら過ごします。
新入社員が職場や仕事に慣れて自分のペースで進められるようになるまでの期間、マネジャーのフォローアップがとても重要です。
今回は、新入社員の「モチベーションマネジメント」ポイント3つについてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
新入社員の「モチベーションマネジメント」ポイント3つ
ポイント① 目標設定
1つ目は、目標設定です。目標設定とは「新入社員が一年後にどうなっていてほしいのかを決める」ということです。
管理職研修の研修講師を務める際、受講者のマネジャーの方にお伺いしていますと、目標を決めずに入社2~5年目もしくはリーダーを教育係にしてなんとなく指導するという会社が多いと感じます。
「一日でも早く所属部署の戦力になってほしい!」という目標を具体的に設定していきましょう。
【目標設定例】
- 新入社員が一年度にどうなってほしいのか書き出す
- 新入社員に任せたい業務を書き出す
- その業務を任せるために必要な知識・スキルを書き出す
- 一年間でどういう順番で身につけてもらうのか書き出す
- 教育係をつける場合、指導の方法や注意点について書き出す
2つ目は、ペース配分です。ペース配分とは「新入社員の状況に応じて軌道修正する」ということです。
「目標設定」「教育係と打ち合わせ」を行い、新入社員の指導がスタートした後のポイントです。新入社員の能力や習熟度合いによってペース配分を軌道修正する必要があります。
新入社員の能力や習熟度合いは、実際に指導して任せていかないと把握できません。指導しながらペース配分を修正していくことでオーバーペースにならないようにフォローアップしていきましょう。
そのためには、教育係に任せきりにせず、定期的に「指導状況」「習熟度合い」について報告してもらえるようにしておきましょう。
ポイント③ 壁にぶつかった時のフォローアップ
3つ目は、壁にぶつかった時のフォローアップです。最初は簡単な業務から指導して任せていくことになりますが、どこかの時点で壁にぶつかることが出てくるでしょう。そんなときにマネジャーがどのようにフォローアップするかが重要です。新入社員の状況にあわせて対応していきましょう。
また、教育係をフォローアップも重要です。指導がうまくいかないときに、新入社員に当たったり、自分を責めたりしないように必要に応じて相談に乗れる環境をつくっておきましょう。
(新入社員へのフォローアップ例)
- 「なかなか仕事を覚えられず悩んでいる」⇒(声かけ)「最初は誰でもそうだから、一つ一つできるようになっていこう」
- 「何度も失敗して教育係の先輩に申し訳なくて気まずい」⇒(声かけ)「教えられるようになるのも仕事の一つだと伝えているから心配しないで」
- 「できないことが続くとモチベーションが下がる」⇒(声かけ)「できなかったことができるようになったときのことを思い出してみよう。自信を持って!」
(教育係へのフォローアップ例)
- 「わかりやすく教えることができない」⇒(声かけ)「新入社員が理解できたかどうか確認しながら教えていったらどうかな?」
- 「何度教えても同じミスを繰り返す」⇒(声かけ)「ミスを繰り返さないようにするためにどうしたらいいか新入社員と話し合いながら進めてみたらどうかな?」
- 「自分の仕事に影響が出てしまう」⇒(声かけ)「新入社員に任せられることはないかな?時間をつくるための工夫をしてみようよ。」
まとめ
- 新入社員の「モチベーションマネジメント」は、「目標設定」「ペース配分を軌道修正」「壁にぶつかった時のフォローアップ」
- 「目標設定」は、新入社員が一年後にどうなっていてほしいのかを決めること
- 「ペース配分を軌道修正」は、新入社員の能力や習熟度合いによってペース配分を軌道修正し、オーバーペースにならないようにフォローアップする
- 「壁にぶつかった時のフォローアップ」は、新入社員と教育係の両方に行う
新入社員がこの部署に配属されてよかったと思ってもらえるように、今から準備していきましょう。その準備が必ず新入社員の早期戦力化につながっていきますよ。
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