つい、部下に「やる気ある?」と言ってしまうマネジャーの方へ。
「部下のやる気が感じられない・・・。」
「もっとレベルアップしてほしい!」
そう感じているものの、なかなか自立しない部下をもどかしく思い、つい言わなくてもいいことを言ってしまうことってありますよね。
「空気を読んで動いてほしい」「察して動いてほしい」といった気持ちもわかりますが、もしかしたら、あなたが部下に求める「やる気」の内容が伝わっていないかもしれません。
今回は、部下に「やる気ある?」と言う前にやってほしいことについてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
部下に「やる気ある?」と言う前にやってほしいこと
マネジャーが部下に求める「やる気」の内容4つ
「部下のやる気が感じられないな」と感じるときはどんなときでしょうか。
4つのことについて取り上げてみました。思い当たる内容があるかどうか確認していきましょう。
①納期
1つ目は、納期についてです。
- 依頼した仕事の納期が遅れそうであれば早めに連絡してほしい
- 遅れることが多いのであれば遅れないように工夫してほしい
納期にルーズな部下に頭を抱えているマネジャーの方のお話をよく伺います。
2つ目は、仕事の質についてです。
何度も注意しても直らない部下に頭を悩ませるマネジャーの方、多いのではないでしょうか。
③スピード
3つ目は、スピードについてです。
- 依頼した仕事への取りかかりが遅い
- 他の仕事に気を取られてしまい、締め切り直前に慌てて取りかかる
例えば、提案書作成といった時間をかけて取り組む仕事です。時間見積りが甘く、まだ大丈夫だろうと油断して直前でバタバタするといったケースです。
④取り組む姿勢
4つ目は、取り組む姿勢です。
- 主体的に動いてほしい
- 言われなくても積極的に進めてほしい
いつまでたっても指示がないと動けない部下を「やる気がない」と感じてしまうマネジャーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2、「やる気ある?」と言ってしまう理由4つ
「やる気ある?」と言ってしまう理由はどんなことにあるのでしょうか。
こちらも4つ取り上げてみましたので、思い当たる理由があるかどうか確認していきましょう。
①他のことが忙しくて手が回らない
一人一人にじっくりフォローや指導に時間をかけらないという思いが強くて、「もっと、しっかりしてほしいなあ・・・。」と思っているケースです。
②どんなふうに伝えていいかわからない
部下の仕事ぶりに問題を感じているものの、どう伝えていいか分からず、 つい思っていることを言ってしまうケースです。
③具体的に伝えることが面倒くさい
部下の課題も何を指導すればいいかもわかっているものの、何度も繰り返し伝えることが億劫になっているケースです。
④言わなくても察して動いてほしい
最後は、「言わなくても察して動いてほしい!」です。空気を読んで対応するのも仕事のうちと思っているケースです。
思い当たる理由はありましたでしょうか。
気心の知れた部下や気配りのできる部下であれば自ら対応できるかもしれませんが、残念ながらすべての部下が対応できるわけではありません。部下を一人立ちさせるためにはどんなことができるでしょうか。一緒に見てきましょう。
3、「やる気ある?」と言う前にやるべきポイント3つ
「やる気ある?」を言う前にやるべきポイントは3つです。
①やる気の「基準」を書き出す
1つ目は、マネジャーの方にとっての「やる気」の基準を書き出してみましょう。これは外せないという最も大切にしている基準は「納期」「仕事の質」「スピード」「取り組み方」の中から選ぶとしたらどの基準でしょうか。該当するものがないとすればどんな基準でしょうか。
2つ目は、その基準が大切な理由を書き出してみましょう。
(例)「納期」
- 納期を守ることができないと信頼関係に影響するから
- 過去に納期を守れなかったことでお客様に迷惑をかけてしまったから
③部下が「基準」どおりに動けるようになるためにできることを書き出す
3つ目は、部下がその基準どおりに動けるようになるために指導できることを書き出してみましょう。
(例)「納期」
- 部下に納期を守ってほしい理由を説明する
- 自分の失敗談を話して大切さを伝える
- 納期を守るために必要なことを指導する
- 部下の課題を解決するためになにをすべきか話し合う
- 部下に求めるやる気の主な内容は、「納期」「仕事の質」「スピード」「取り組む姿勢」
- 「やる気ある?」と言ってしまう主な理由は、「忙しさ」「伝え方がわからない」「伝えるのが面倒くさい」「察して動いてほしい」
- 「やる気ある?」を言う前にすべきことは、「やる気の基準」「基準の理由」「基準どおりに動けるようになるためにやるべきこと」を書き出す
マネジャーの方には、それぞれの仕事に対する評価基準があると思います。その評価基準を言語化してみましょう。その理由を含めて部下と共有することから始めてみてください。それが部下にとっても本当に大切で必要だなと思えるように伝えていきましょう。やる気に変化が出てくると思います。
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