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部下自身の力で壁を乗り越えられるようにしたい時のポイント

部下自身の力で壁を乗り越えられるようにしたい時のポイント

 

 

「うちの部下は打たれ弱いんだよな・・・。」

「厳しく叱るとすぐにシュンとなってしまうからなあ・・・。」



部下自身の力で壁を乗り越えられるようにしたい!と考えているマネジャーの方へ。

部下のストレス耐性について把握していますか?


どんな壁(任せる仕事)を用意して、壁の乗り越え方をどう指導したらいいのか。

部下に仕事を任せるときに、部下を観察しながらストレス耐性に応じて工夫してみると、「よし、やってみよう!」というモチベーションがあがってくるかもしれません。

今回は、部下自身の力で壁を乗り越えさせたいときに気をつけておきたい、コーピング(ストレス反応への対処法)についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。




 部下自身の力で壁を乗り越えられるようにしたい時のポイント

コーピングとは?

コーピングとは、英語のcope(対応する、対処する)から派生した言葉で、ストレスへの対応・対処の方法のことをいいます。


私たち人間は、ストレスにさらされるとストレスに対して反応を起こします。しかしこの反応には望ましくないものも含まれています。コーピングは、そんな望ましくない反応を回避したり、減らしたりする工夫のことを指します。

 ストレスが生じる仕組み

 コーピングの考え方は、心理学者R・S・ラザルスのストレス理論に基づいています。まず、ストレス理論を理解する上で、重要な4つの用語を見ていきましょう。

ストレス

ストレスとは心に対する圧力や負担のことをいいます。

ストレッサー

ストレスを引き起こす原因を「ストレッサー」といいます。例えば、心理的な「怒り」「悲しみ」「不安」「焦り」「恐れ」だったり、社会的・人間関係的な「人間関係トラブル」「評価」「時間」「解雇」「降格」「昇格」といったものがあります。


ストレス反応

ストレッサーによって引き起こされる心身への影響のことを「ストレス反応」といいます。自分にとって望ましくないストレスを放置しておくと、精神的な病気を発症したり、他人に対して攻撃的になってしまうといったケースもあります。


認知的評価

ストレスの受け止め方のこといいます。


コーピングは、ストレスの受け止め方(認知的評価)とそれに対して意図的に対処する方法のことをいいます。

ストレス(ストレス反応)は、ストレスを引き起こす原因であるストレッサーに対し、それをどう受け止めるか、受け止めた後でどう対処するかによって変化していきます。

ストレッサーからどの程度ストレスを感じるのかは、「出来事の受け止め方(認知的評価)」と「受け止めた出来事への対処(コーピング)」によって変わってくるといわれています。


例を見ていきましょう。

  • (例)マネジャーからこれまでやったことがない仕事を頼まれた時
  • Aさん「現在の自分の能力ではできない」
  • Bさん「新しいことに挑戦してみたい」

AさんとBさんの受け止め方の違いによって、ストレス反応にも違いがでてきます。

また、Aさんは「現在の自分の能力ではできない」と感じた後で、「自分はいつもマイナスに考える傾向があるから、今回はプラスに考えてみよう」と、自分の感じたものに対して思い直した場合にストレス反応に差が出てきそうですよね。

出来事の受け止め方を変えるだけではなく、ほかの人に愚痴を聞いてもらったり、趣味に没頭したりすることで、ストレス反応が軽減されるかもしれません。


コーピングの種類

コーピング研究の進展により、最近では、コーピングは2種類に分けられることが提唱されています。


問題焦点型

問題焦点型コーピングは、ストレスの原因となっている問題を解決することで、ストレスを制限させる方法です。

具体的には、上司や同僚にサポートをあおぐ、勉強してあらたな知識を身につける、予算や報酬を増やしてもらう、といった方法があります。解決しなければならない問題が起きて、そのことでストレスを感じているのなら、問題焦点型コーピングが役に立ちます。

情動焦点型

情動焦点型コーピングとは、ストレスの原因となっている問題に着目するのではなく、問題に対する自分の捉え方に注目することでストレスに対処する方法です。


仕事がうまくいかないとき、「誰にでもこういうことはある」と自分に言い聞かせることや、「仕事だけが人生のすべてではない」と考えること、「そのうち軌道にのるだろう」と楽観的になることなどが含まれます。


特に、失敗を過剰に捉えてしまっているケースや、自分ではどうしようもないことについてストレスを感じているケース、時間が経たないとそもそもうまくいかないケースなどでは効果的な対処法です。

両者は共に問題に対処することを目的としているので、どちらか一方の手法に集中するよりも状況に応じて使い分けたり併用したりしながらコーピングを行うことが最も効果的です。

まとめ

  • コーピングとは、ストレスへの対応・対処の方法のこと
  • ストレスは、「出来事の受け止め方(認知的評価)」と「受け止めた出来事への対処(コーピング)」によって変わってくる
  • コーピングには、「問題焦点型」と「情動焦点型」の2種類あり使い分けるのが効果的

まず自分自身のストレス特性をチェックしてみましょう。自分と比べて部下のストレス特性はどうでしょうか。仕事を任せる前や任せた後のフォローの際に、確認してみると任せ方のヒントが見えてくると思います。

 

 

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