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【調達・購買】部下のモチベーションの引き出し方

【調達・購買】部下のモチベーションの引き出し方


「部下がいつまでたっても自立しない・・・」

「部下のやる気を引き出し方がわからない」

「部下の接し方に悩んでいる」  



と、感じながら調達・購買部門で仕事をされている方に、



1、自立を妨げる調達・購買部門特有の仕事感覚とは?

2、部下のやる気は、応援しようという気持ちから生まれる

3、部下のタイプ別「やる気を引き出す」接し方

 

の3つについて、

 

調達業務経験13年、日本能率協会講師歴6年、プロコーチ歴10年の私が解説します。 



1、自立を妨げる調達・購買部門特有の仕事感覚とは?

 

調達・購買部門の特徴として、部門と部門の間に入って仕事する「間接部門」であるということです。


会社組織にもよりますが、たとえば製造メーカーであれば、

「営業部門」⇒「業務部門」⇒「生産部門」⇒「調達・購買部門」⇒「製造工場」⇒「経理部門」といった形で、

「顧客から受注」「資材発注」「納品」「検収」「支払い」というおおまかな流れがあります。

調達・購買部門は、営業部門のように顧客と直接接する機会がないので、自分の仕事がどう役立ったのかわかりづらい部分があります。なぜ、こういったお話しをしたかと言うと、自立するときに必要なものが「最後までやり遂げた」という感覚なのですが、それが実感しづらいという特徴があるということなのです。

そして、最も厄介なことは、関係部門や取引先の協力により「ある程度」仕事が回ってしまうことです。「ある程度」というのは、毎期のコストダウンだけは、調達・購買部門主導でやらなければ進まないので、自立できない部下は、コストダウン交渉がうまくいかない傾向があります。なぜなら、取引先から進んでコストダウンを二つ返事で協力することはないからです。

 

背景として、調達・購買部門特有の環境を理解しておくといいでしょう。

 

 

2、部下のやる気は、応援しようという気持ちから生まれる 

 

部下のやる気を引き出すときに大切なことは、「調達・購買部門で仕事をする醍醐味を伝えること」です。

 

まず、前提として、調達・購買部門の仕事は「周りの協力があって成立する」ものです。コストダウン、納期調整等、関係部門の協力がなければ進みません。当社の研修では、「調達・購買部門の仕事を前へ進めるためには、周りを応援することが近道です」とお伝えしています。

 

「依存」と「自立」の違いを一言でいうとすれば、

 

依存とは、「周りにお膳立て(段取り)してもらって、言われたことだけをすること」

自立とは、「周りを応援する(協力する)ことで、周りからの協力を得て、仕事を進められるようになること」

 

ここで、調達・購買マネジャーの方に質問です。「調達・購買部門で仕事をする醍醐味はなんでしょうか?」

 

当社の研修では、「周りと協力して仕事をすること」だとお伝えしています。言われたことだけをやっているだけでは実感できない、調達・購買部門で仕事をする醍醐味、面白さを実感させて、部下のやる気を引き出すのです。

 

つまり、上司や先輩に手取り足取り教えてもらう「依存状態」からステップアップして「自立」できないと、調達・購買部門の仕事は、自分で仕事を進めることができないということなのです。もちろん、上司や先輩に報告したり、相談しながら進めるのは当然です。ですが、ある程度、自分でお膳立て(段取り)をできるようになる必要があるということであり、それは、調達・購買業務の専門知識やスキルを身につけたからといってできるものではないのです。

 

「大変だったけどやりがいのある仕事は、どんな仕事だったでしょうか?」

「最後まで仕事をやり遂げるために、どんなふうに周りと協力して進めましたか?」

「それを部下に伝えるとしたら、どんなふうに伝えますか?」

 

ぜひ、一度振り返ってみてください。

 

 

3、部下のタイプ別「やる気を引き出す」接し方

 

部下に調達・購買部門で仕事をする醍醐味を伝えた上で、部下のキャリアアップをサポートするという視点で、部下のタイプ別に「やる気を引き出す」接し方について解説します。

 

以下、4つのタイプです。

 

①「スペシャリストタイプ」

②「マネジャータイプ」

③「経営者タイプ」

④「ゼネラリストタイプ」

 

①「スペシャリストタイプ」(専門分野で活躍したいタイプ)

このタイプは、調達・購買業務におけるどの分野で活躍したいのかについて部下の希望を聞きます。例えば、「取引先との交渉や調整」「コスト査定」「担当部品」「業種」といったものです。まずは、興味のある分野で必要な知識・スキルの習得をサポートして、自信をつけたら、他のテーマへのチャレンジを促します。

 

②「マネジャータイプ」(将来管理職になりたいタイプ)

ポイントは、マネジャーに必要な「目標管理」(予算達成)と「組織力強化」(人材育成、業務改革)の業務経験を積ませることです。部下がどちらが得意でどちらが不得意かを見極めて、必要な知識・スキルの習得をサポートをします。注意点としては、会社の状況によって新入社員や若手社員の増員がなく、後輩しを指導する機会がないといったケースも出てかもしれませんが、部下の経験や実力を見ながら優先順位をつけて任せていくといいでしょう。

 

③「経営者タイプ」(将来独立起業したいタイプ)

少数かもしれませんが、マネジャーの方向けの研修では、独立希望の部下の方もいらっしゃるとお聞きします。ポイントは、部下が将来やりたいと思っていることと、今の業務がどうつながるのかを伝えることです。異業種を希望していて直接つながらない場合でも、「社内コミュニケーション」、「後輩指導」、「取引先との交渉」など役立つ経験があるはずですので、部下の希望を聞きながら伝えていきましょう。

 

④「ゼネラリストタイプ」(会社の色々な仕事がしたいタイプ)

「ジョブローテーション」制度によって、配属後、定年まで調達・購買部門で仕事をされる方ばかりではないという会社もあると思います。そういった会社では、調達・購買部門で経験してきたことを他部門でも活かしてもらえるようサポートすることがポイントです。「経営者タイプ」と同様、他部門でも活かせることはたくさんあります。異動した部下が新たに配属された部門で、「調達・購買部門の人たちは、関係部門で働く人たちのためにがんばっていますよ」ということをPRしてもらえたら素晴らしいですね。

 

すべての方に当てはまらないかもしれませんが、部下の方が希望するキャリアを聞きながら、参考にしてもらえたらと思います。

 

 

【まとめ】

・部下の自立を妨げる調達・購買部門特有の環境を理解しておく。

・「周りから応援されて仕事をする喜び」を伝えて、部下のやる気を引き出す。

・4つのタイプを参考にして、部下のキャリアを応援する。



当社では、「応援されるリーダー」育成のための、土台づくりを重視した研修プログラムをご提供しております。また、土台づくりを定着させるための「研修後フォロープログラム」も合わせてご用意しております。


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