「毎回、締め切り直前でバタバタするのが嫌だ」
「余裕を持って仕事ができるようになりたい」
と、感じているビジネスマンの方に、
1、仕事を先送りする人の特徴3つ
2、ケアレスミスを防ぐ!締め切り直前ですべきこと
3、仕事でストレスを減らすには?
の3つについて、
実務経験13年、一般社団法人日本能率協会講師歴6年、パーソナルコーチング歴10年の私が解説します。
1、仕事を先送りする人の特徴3つ
「締め切りまでまだ時間があるしなあ・・・」と、つい先送りしてしまいがちな人の特徴を3つご紹介します。
(1)「今は気分が乗らないから、やる気になったら始めよう」と思っている
そのときの気分で、仕事の優先順位を決めてしまうタイプです。もちろん、体調が悪いときや、気分が優れないときに、無理をする必要はないのですが、「なんとなく気分が乗らない」からという理由で、先送りすることを繰り返していると、その仕事への「ネガティブな感情」が強まっていきます。
「先送りした仕事」のことを考えるだけでネガティブになる
↓
「先送りした仕事」を遠ざけたくなる
↓
「気分が乗らない」
↓
「また、先送りする」
↓
「締め切り間際にバタバタする」
という悪循環から抜け出せなくなっていきます。
(2)「どう進めたらいいかわからないから、とりあえず保留にしよう」と思っている
仕事の内容や進め方について、よく確認せず引き受けてしまい、わからないことがあると保留にしてしまうタイプです。仕事を引き受けたときには、「大丈夫だろう」と思っていたものの、わからないことがいろいろ出てきてしまい・・・。「なにを確認したらいいかわからない」という状況になって、依頼元から連絡があるまで保留にしてしまいます。
また、締め切り間際になって、「今さらこんなことを聞いたら、怒られるだろうな・・・」といった具合に、仕事相手とのコミュニケーションを苦手にしている方が多いです。
(3)「これまでも、締め切り直前で始めても間に合ったから、今回も大丈夫!」と思っている
過去の成功体験を信じていて、今回も大丈夫だろうと思っているタイプです。そのときは、たまたま締め切りに間に合っただけかもしれません。うまくいったときの印象が強く残り、変に自信を持ってしまい、「今回は、想定外のことが起こり、時間がかかってしまった・・・」といった具合に、計画的に仕事を進めることを苦手にしている方が多いです。
2、ケアレスミスを防ぐ!締め切り直前ですべきこと
ケアレスミスを防ぐポイントは、仕事の依頼元が求めることとのギャップを減らすための「すり合わせを行う」ことです。
ポイントは2つです。
(1)「依頼元が求めていることを書き出してもう一度チェックする」
まずは、自分自身でチェックします。仕事を引き受けるときに依頼元が言っていたこと、その後やり取りしたこと、それを一つ一つ書き出して、そのとおりに仕上がっているかチェックしていきましょう。時間が経過すればするほど、自分の記憶があいまいになるからです。
「依頼元が求めていることと、違うことをやっていないか」をチェックするとミスを防げるようになります。
(2)「わからないことがあれば、迷わず依頼元へ確認をする」
自分でこれまでの経過を確認しても、わからないことがあれば、迷わず依頼元へ確認しましょう。「今さら、こんなこと言ってこないでよ・・・」と、依頼元からあまりいい顔をされないかもしれません。それでも、「依頼した内容と全然違うじゃないですか!」と、後からクレームになるよりは、まだ傷が浅くて済みますし、迷惑をかけるにしても、最小限に減らしていくことができます。
依頼する側は、「もっと、早く相談してくれればよかったのに・・・」と思っているものです。
もし、締め切り間際の仕事で行き詰っている方がいらっしゃいましたら、すぐに依頼元へ相談しましょう!
3、仕事でストレスを減らすには?
ストレスを減らすためのポイントは、3つです。
(1)仕事を引き受けるときに、依頼元へ確認することをあらかじめ決めておく
以下の3つを確認します。
・「納期」 いつまでに提出すればいいのか
・「ゴール設定」 どのくらいのレベル(提出物の品質基準)で提出すればいいのか?
・「相談方法の確認」 わからないことあったときは、どうすればいいのか?
最低限、これだけ確認しておくだけでも、ストレスを減らして仕事を進めることができるようになります。
例えば、「上司から会議資料作成を依頼された場合」
「納期」 いつまでに提出すればいいのか?
⇒一週間後、来週の水曜日の午前中に会議があるので、前日の午前中までには用意して欲しい。
「ゴール設定」 どのくらいのレベル(提出物の品質基準)で提出すればいいのか?
⇒前回の会議で使った資料があるので、それを参考にして準備して欲しい。
「相談方法の確認」 わからないことあったときは、どうすればいいのか?
⇒今週は、週末に出張するから、相談したい場合は、今日か明日、来週の月曜日は午後だった空いている。そのときに、わからないことがあれば、リーダーのAさんに聞いてください。
といった具合に確認しておくと、いざ、困ったときに「どうすればいいかがわかっている」と、ストレスを減らすことができます。
(2)「時間見積り」をしてから始める
「時間見積り」とは、「完成するまでにやるべきことを分解して、それぞれにどれくらい時間をかける見積もること」です。
時間見積もりをしないで始めると、「どのくらいで終わるのかな?」「間に合うかな?」といった気持ちになって、漠然とした不安が大きくなり、ストレスが強くなるからです。
先ほどの例の場合でしたら、
【会議資料作成の時間見積もり】
1、 前回使用した会議資料を確認する (30分)
2、 資料作成の注意点をAさんに確認する (30分)
3、 今回の会議で盛り込む内容を確認する (30分)
4、 資料作成をする(60分)
5、 一通りチェックする(15分)
6、 Aさんに確認してもらう(15分)
7、 Aさんからアドバイス受けた項目を修正する(30分)
8、 上司に提出、説明する(15分)
時間見積もり合計 225分(3時間45分)
と、なります。
時間見積もりに沿って、予定に組み込んでいきましょう。始めて行う仕事で、どのくらい時間がかかるかわからない場合は、「エイヤ!でこのくらいでいいかな?」でOKです。実際にやってみて、作業時間を計ってみたら、「予想より時間がかかった」「案外時間がかからなかった」のどちらかになると思います。次に同じ作業を時間見積もりするときの目安できると、計画的に仕事を進められるようになります。
(3) とにかく、始めの一歩を踏み出す
(2)でご説明した時間見積もりしたスケジュールの最初の一つに手をつけてしまいましょう。さきほどの例の場合、「1、 前回使用した会議資料を確認する (30分)」のうち、会議資料を印刷して手元に用意するといった、ささいなことでOKです。
一歩踏み出せれば次の一歩が踏み出しやすくなります。始める前は、「気分が乗らないなあ〜」と思っていたのに、いざ一歩を踏み出すと勢いがついて、気が付いたら1時間くらい作業していたということはないでしょうか?
まったく手つかずの状態から始めるのと、時間見積もりをして、ちょっと手をつけた状態から始めるのでは、「精神的なプレッシャー」が全然違うということもあります。
一歩踏み出したことで、「自分は、この仕事を先送りしていない!すでに始めていて途中までは進めているから!」と、思うことができれば、受け止め方も変わってきて、自分をだめだと思う気持ちも減ってきます。
【まとめ】
・仕事を引き受けるときに、「納期」「ゴール設定」「相談方法の確認」を確認しておきましょう。
・仕事を進めるときに、いきなり始めない。「時間見積もり」をしてから始めましょう。
・ちょっとでもいいので手をつけて、「自分はダメだ」と思う気持ちを手放しましょう。
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