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低めの目標設定をしてしまう部下への対処法

低めの目標設定をしてしまう部下への対処法



「部下の目標管理で、部下が出してくる目標に物足りなさを感じている」

「どうしたら、もっとチャレンジングな目標を設定してもらえるのかな?」


このような悩みを抱えているマネジャーの方へ。


部門目標を考えたときに毎回低めの目標ばかり出してくる部下がいると、「部門方針を考えて設定してほしいのになあ」と思いますよね。


もしかしたら、その部下の達成動機の強さが関係しているかもしれません。


今回は、部下は低めの目標設定をしてしまう理由と対処方法に役立つ「達成動機理論」についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。

低めの目標設定をしてしまう部下への対処法

1、達成動機理論とは?

まず、達成動機理論について見ていきましょう。

達成動機理論とは?

達成動機理論とは、アメリカの心理学者ジョン・ウイリアム・アトキンソンが提唱した目標設定の際に参考になる理論です。人は皆、目標を達成したいという「達成動機(成功動機)」と失敗したく無いという「失敗回避動機」の両方を持っており、このどちらの傾向が強いかで、その人にとって効果的な目標の設定の方法が異なるというものです。


達成動機とは?
達成動機とは目標を達成したいという動機のことです。達成動機が高い人と低い人とでは、目標の立て方や結果への反応などが大きく異なります。それぞれの特徴を理解することが、適切な目標設定などに繋がります。

2、達成動機が強いタイプと弱いタイプの特徴

次に、達成動機が強いタイプと弱いタイプの特徴についてそれぞれ見ていきましょう。

達成動機が強いタイプの特徴

  • できるかできないか五分五分くらいの目標を好む
  • 目標の達成に成功した場合は、自分の能力と努力によるものと考える
  • 目標の達成に失敗した場合は、努力不足と考えることが多い
  • モチベーションが高く、自分から動くことができる

達成動機が弱いタイプの特徴

  • 失敗したくない、失敗して恥をかきたくないという失敗回避動機が強いことが多い
  • 絶対にできる目標か、達成が非常に困難な目標を好む
  • 失敗を自身の能力不足と捉える傾向がある
  • チャレンジすることに対して、モチベーションは高くなく消極的である

低めの目標を設定してしまう部下は、「達成動機が強いタイプ」「達成動機が弱いタイプ」のどちらに当てはまりそうでしょうか?

3、達成動機が弱い部下の目標設定のポイント3つ

では、達成動機が弱い部下の目標設定のポイントについて見ていきましょう。

ポイント① 失敗しても大丈夫だということを伝える

1つ目は、失敗しても大丈夫だということを伝えることです。部下は、「失敗して叱られたくない」「失敗して評価が下がるのは嫌だ」といった思いを持っているかもしれませんので、まず失敗しても大丈夫だということを伝えましょう。

(例)
  • 「結果だけで評価はしないから心配しないでください」
  • 「結果に至るプロセスを含めて評価するから一緒にやってみようよ」

ポイント② 不安な点についてじっくり聴く

2つ目は、不安な点についてじっくり聴くことです。例えば、「チャレンジして失敗したことで周りに迷惑をかけてしまったことを気にしている」といったことです。1つ1つ不安な点を解消することで、やってみようかなというやる気を後押ししていきましょう。


(例)
  • 「他のメンバーも君がチャレンジすることを迷惑だと思っていないから大丈夫」
  • 「むしろ、頑張っている君を応援してくれるはずだよ」

ポイント③ サポート環境について伝える

3つ目は、サポートする環境があることを伝えることです。一人でチャレンジするのは怖くても、サポート体制があれば安心して取り組むことができますよね。

(例)

  • 「リーダーのAさんにも必要があればアドバイスを受けられるように伝えておきます」
  • 「もちろん、私にも遠慮しないで相談してください」

まとめ

  • 「達成動機理論」とは、人には目標を達成したいという「達成動機」と失敗したく無いという「失敗回避動機」の2つがあり、どちらの傾向が強いかで効果的な目標の設定方法が異なるというものである
  • 達成動機の強いタイプは目標達成の可能性が50%を好み、達成動機が弱いタイプは絶対に達成できる目標か達成困難な目標を好む
  • 達成動機が弱いタイプの部下をやる気にさせるポイントは、「失敗しても大丈夫だと伝える」「不安な点についてじっくり聴く」「サポート環境について伝える」


達成動機の弱い部下には、チャレンジすることへの不安な点をじっくりと聴いた上で、フォローを手厚くすることでやる気を後押ししていきましょう。経験を積んでいく中で、「自分もできるんだ」という思いを持てるようになれば設定する目標のレベルも上がってきますよ。



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